遺産桜のアケボノが公園南東部へ移植〜オッペンハイマー公園が今、変わろうとしている〜 ようやく所定の位置に降ろされた『アケボノ』 去る2月12日、バンクーバー市内のオッペンハイマー公園で遺産桜のうちの1本『アケボノ』が公園南東部へ移植された。これによりバンクーバー市イーストサイド活性化計画にともなう公園再開発計画が事実上、一歩踏み出したことになる。 伐採の危機がもたらした問題認識 1977年4月16日、日系移民百年祭の祝賀行事のひとつとして、日系カナダ人一世70人がオッペンハイマー公園に21本の桜の苗木を植樹した。春には桜の花が咲き、夏には『パウエル祭』でにぎわう公園だが、移りゆく時代とともにパウエル通り周辺も年々変化し、治安の悪化が懸念されてきた。過去20年の間には日本レストランや日系商店が次々と姿を消し、2000年には日系一世のサポートを目的に設立された『隣組』がブロードウェーに移転。ここに昔日本人街があったことを知る人も、もはや少ない。 昨年、公園再開発計画により桜の木が伐採の危機にさらされたことから『遺産桜を守る連合会「Save the Sakura Legacy」』が発足。メンバーらの積極的な署名運動をきっかけに、同公園の桜が持つ歴史的、文化的価値観に新たな認識を持つ市民も増えてきたようだ。これらの遺産桜は、伐採という当初の計画をまぬがれたものの、昨年11月にはバンクーバー市の計画変更により、移植予定だった2本の『関山(カンザン)』が突然伐採された。そんなことからコミュニティーの注目は残る『アケボノ』に集中し、今回の移植には敏感にならざるを得ない、というのが事実といえよう。 (取材 ルイーズ阿久沢)
http://www.v-shinpo.com/stay/1top.html より抜粋